2006年12月16日(土)「しんぶん赤旗」
「市民の声聞け」 4万余
横須賀住民投票直接請求署名を提出 原子力空母配備問う
「原子力空母母港化の是非を問う住民投票を成功させる会」は十五日、十一月十日からの一カ月間に集めた米海軍横須賀基地(神奈川県横須賀市)の「原子力空母配備の是非を問う住民投票条例を求める直接請求署名」四万一千五百五十一人分(市内有権者の約12%)を同市選挙管理委員会に提出しました。条例制定の請求に必要な市の有権者数の五十分の一(約七千二百人)を大きく超える署名が集まりました。
同会の呉東正彦弁護士(共同代表)らは署名提出後の記者会見で「横須賀市で住民投票をテーマにこれだけの署名が集まったことはかつてないこと。多くの市民が原子力空母配備に大きな懸念を抱いていること、『市民が自分たちの意思でまちの将来を決める』という住民投票が大きく支持されていることが示された」と話しました。
同署名は、選挙管理委員会で審査され、署名簿縦覧期間を経て、二〇〇七年一月に市長に同住民投票条例案を議会へ提出することを請求します。その後、市長が市議会を招集します。住民投票条例案が市議会に諮られるのは二月になるとされています。
原子力空母配備を容認する市長や容認派が多数を占める市議会について、呉東弁護士らは「市長は、多くの市民が原子力空母の問題について納得していないことをきちんと受け止めるべきだ。今後も大きく世論に働きかけながら、各市議にも『市民の声を聞いてほしい』の一点で訴えていく」と語りました。