2006年12月14日(木)「しんぶん赤旗」
基地建設と振興策リンク発言
「撤回していない」
沖縄・北方担当相 赤嶺議員に答弁
高市早苗沖縄・北方担当大臣は十二日の衆院沖縄・北方特別委員会で、普天間基地に代わる新基地建設と北部振興策をリンクさせるとした自らの発言について「撤回していない」と明言し、振興策は基地建設の進展が条件であるとの考えを示しました。日本共産党の赤嶺政賢議員への答弁です。
高市氏は、就任後初めて沖縄県を訪問した十月二十一日の記者会見で、「全くリンクしないという表現は当てはまらない」「移設問題は全く進まないが、北部振興は国で受けるという形には残念ながらならない」などと発言。沖縄の振興を担当する大臣の高圧的な発言に、地元では批判の声が上がっていました。
赤嶺氏がこの発言についてただしたのに対し、高市氏は「全く関連がないかといえば、関連はある」と答弁。北部振興策を「移設に係る協議が円滑に進む状況の下」着実に実行するとした八月の第一回普天間移設協議会での小池百合子前大臣の発言と同趣旨と説明しました。
赤嶺氏は、「基地経済からの脱却が沖縄県民の悲願であり、基地と関連するとなれば、ますます基地依存型になり、自立経済が実現できなくなる」と追及しました。