2006年12月10日(日)「しんぶん赤旗」

イラク空爆

女性や子どもが犠牲

市長が米軍発表に反論


 【カイロ=松本眞志】米軍が七、八日に行った首都バグダッド北方のサラハディン州での軍事作戦での死者二十人のなかに子どもが含まれていたことが問題となっています。米軍側は、サラハディン州イスハキ地域にある建物が、「アルカイダ・テロリスト」の隠れ家であり、最初に武装グループ側が重機関銃を米軍に対して発砲し、これへの応戦で襲撃者二人が死亡し、直後の空爆で十八人が死亡したと主張しています。また、調査で武装グループの二人は女性で、ロケット砲弾、自爆用ベルト、路肩爆弾の資材などが見つかったとしています。

 一方、現地の欧州の通信社記者は、破壊された建物の近くで散乱する遺体には二人の子どもが含まれていたと証言。子どもの死体の写真を米軍指揮官に手渡しました。

 タイマ地区の中心市イスハキのアムルアルワン市長は、「イスハキ地域内で米軍が犯した三つ目の犯罪だ。犠牲者のすべては罪のない女性や子どもであり、米軍がいう『アルカイダ・テロリスト』の攻撃はウソだ」と非難しました。


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