2006年12月10日(日)「しんぶん赤旗」
イラク戦争支持撤回
米共和党議員 「犯罪であるかも」
【ワシントン=山崎伸治】八日、最終日を迎えた第百九米議会で、これまでイラク戦争支持を表明してきた共和党のゴードン・スミス上院議員(オレゴン州)が上院本会議で演説し、「(イラク戦争は)ばかげている。犯罪であるかもしれない。私はこれ以上支持できない」と表明、米メディアが大きく報じました。
スミス氏は「私は彼(ブッシュ大統領)には気骨があると思っている」と述べましたが、イラク開戦については「間違った情報を信じ、それをわれわれに提供した罪がある」と指摘。もしその情報が誤りだとわかっていたら、自分はイラク戦争に賛成はしなかったと語りました。
「毎日十人もの米兵が死んでいくという報いを受けるのはもういやだ。だから放棄して逃げよう」と即時撤退を提案。「対テロ戦争」はもっと「理性的に」やるべきだと述べ、「他国の内戦で警察官を務める必要はない」と主張しました。
スミス氏は二〇〇八年に改選の予定。演説では「私は選挙区の人たちに、私の胸のうちを知ってもらいたい」とも語りました。