2006年12月9日(土)「しんぶん赤旗」

言論・表現の自由守ろうと集会

弾圧事件　勝利へ決意

　東京・千代田区の日比谷公会堂で八日夜、「言論・表現の自由を守る国民集会」が開かれ、公務員や市民ら千人が参加しました。主催は全労連、国公労連、自治労連、全教、国民救援会などでつくる同実行委員会。

　ジャーナリストの斎藤貴男さんが講演。同集会のために来日したフランスＣＧＴ・公務員労組総連合のジャンルイ・ピュトゥール氏は「政治警察を使ってまで公務員の権利を脅かすことはあってはならない。それが現在の日本で起きていることに憂慮している」と話しました。

　国公法弾圧堀越事件弁護団の加藤健次弁護士は「言論・表現の自由そのものが犯罪として弾圧され、公安警察が前面に出ている」など、一連の弾圧事件の特徴をあげ、「裁判で問われているのは言論・表現の自由を真剣に守る立場に立つのかどうか」だと指摘しました｡

　同事件当事者の堀越明男さん、世田谷国公法弾圧事件の宇治橋眞一さん、葛飾ビラ配布弾圧事件の荒川庸生さんが支援者とともに登壇。「必ず無罪を勝ち取る」「新しい日本をつくるために全力を尽くします」などと決意を語りました。

　日本共産党の石井郁子副委員長は、教育基本法をめぐる緊迫した国会情勢を報告、「公務員労働者の政治活動の自由を守ることは、公務員にとどまらず、国民の自由と平和、民主主義を守ること｣と激励しました｡