2006年12月8日(金)「しんぶん赤旗」
核兵器のない世界を
吉永さん原爆詩朗読、肥田さん講演
埼玉でつどい
埼玉県さいたま市の大宮ソニックシティで、「2006ピースフォーラム・核兵器のない世界を」が六日開かれ、会場は二千五百人を超える参加者であふれました。
俳優の吉永小百合さんが原爆詩を朗読しました。吉永さんは、フォーラム司会者で俳優の斉藤とも子さんと語り合い、ドラマ「夢千代日記」で被爆二世の役を演じたことをきっかけに、各地で原爆詩の朗読を始め、「なるべく多くの人に聞いてもらいたい」と朗読をCDにしたとのべました。スポットライトを浴びてステージにたった吉永さん。CDの広島編、長崎編から、峠三吉の「にんげんをかえせ」などの詩を読み上げました。
フォーラムは、県生活協同組合連合会、県原爆被害者協議会(しらさぎ会)、県地域婦人会連合会、県平和運動センター、原水爆禁止県協議会が主催しました。
被爆医師の肥田舜太郎さん(しらさぎ会会長)が講演。原爆投下後の広島の惨状を克明に語り「きのこ雲の下で人びとがどのように苦しみ、死んでいったのか、世界であまり知られていません。アメリカと日本政府が被害を隠そうとしたためです。今でも核保有国は新しい技術で核兵器を使おうとしています。核兵器廃絶へ本気で運動に取り組むときです」とのべました。
小中学生らが「折り鶴」を合唱し、吉永さんも唱和しました。