2006年12月8日(金)「しんぶん赤旗」

ボリビアで社会サミット

国民本位の南米統合訴え


 【コチャバンバ(ボリビア)=松島良尚】南米ボリビアの中央部に位置するコチャバンバ市で六日、「諸国民の統合をめざす社会サミット」が四日間の日程で開幕しました。米州各国の革新的な社会団体で構成するフォーラム「大陸社会同盟」が主催。当地で八日から始まる第二回南米共同体首脳会議に、諸国民の見地に立った南米統合の方向を提言する予定です。

 社会サミットは政府レベルの統合計画の分析や、連帯と平等、相互補完にもとづく統合への探求が目的です。新自由主義反対が太い柱です。

 初日には、欧州からの参加を含め約三千人が集いました。水、貿易、農業、エネルギーなど十三のテーマが設定され、三日間で百数十の分科会が行われます。

 開幕式では、各国の先住民の踊りや歌が披露され、ケチュア語(ボリビア、ペルーの先住民の言葉で、両国の公用語)で万歳を意味する「ハヤヤ」が鳴り響きました。おもな団体の代表があいさつし、「国民生活向上に結びつく統合」「新自由主義を克服する統合」などを強調しました。

 コチャバンバに住むバルガスさん(50)は、「新自由主義反対を鮮明にしているモラレス政権のもとでこうしたサミットが開かれていることに誇りを感じる。政府レベルだけだと、大企業だけが潤う統合になりかねない。国民の見地からとりくんでほしい」と述べていました。


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