2006年12月8日(金)「しんぶん赤旗」
政調費の飲食全面禁止
東京・品川 共産党が提案
東京・品川区議会は七日、政務調査費交付条例を改正し、政調費の使途基準を見直して飲食を全面禁止、同日から実施することを全会一致で決めました。同区では、自民党が飲食費を政調費から支出し、区民が返還を求めて訴訟を起こすなど、批判が高まっていました。日本共産党区議団は、政調費から飲食代への支出を禁止するよう提案してきました。
日本共産党区議団の南恵子団長は「政調費による飲食禁止は、区民世論の勝利であり大歓迎です。議会自らむだ遣いをなくすため、引き続き海外調査の中止、議員の費用弁償制度の見直しを求めてがんばります」と語りました。
品川区民オンブズマンの会が、自民党区議団が〇一年度と〇二年度に政調費から支出した酒を伴う遊興費に支出したのは違法だとして、約七百七十万円の返還を求め提訴。東京地裁は今年四月、住民の訴えを全面的に認め、同区議団の飲食費を目的外支出だと認定し、返還を求めるよう、区に命じました。同区は東京高裁に控訴しましたが、判決(二十七日)直前の十一月三十日に、自民区議団が延滞金を加えた約一千百二十八万円を区に返還しました。