2006年12月7日(木)「しんぶん赤旗」
市民ら4000人 “人間の鎖”
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教育基本法改悪法案の参議院での強行採決を阻止しようと六日、市民ら約四千人が国会前に集まり、「ヒューマン・チェーン(人間の鎖)」を行いました。
行動に先だって、参議院議員面会所での集会では東京大学名誉教授、元日本教育学会会長の大田堯さんが「教育基本法はすべての国民の学習権利を保障する、私たち自身のためのもの。朝鮮半島や中国の人々も心配している。教育基本法を守ることはアジアの平和と密接にかかわっている」と話しました。
都留文科大の田中孝彦教授は教育基本法第二条を読み上げ、教育の道理、普遍的原則が記されていると指摘。「『改正』案では第二条は削除されている。これを踏みにじって強行採決するのは愚挙である。子どもの成長を守るため自由、平等の原則を守ろう」と訴えました。
集会、ヒューマン・チェーンには、日本共産党の赤嶺政賢衆院議員、仁比聡平参院議員、社民党の福島瑞穂党首が参加し、「改正」案を成立させないための決意を述べました。
議員会館前に並んだ参加者はキャンドルを持って教育基本法反対の意思を表しました。
ヒューマン・チェーンは教育基本法全国ネットワーク、教育基本法「改正」反対市民連絡会、「許すな!憲法改悪・市民連絡会」など六つの市民団体が共同して呼びかけ人を募り、市民ら約二千三百人が呼びかけ人となりました。