2006年12月6日(水)「しんぶん赤旗」
見直して! 障害者自立支援法
全国125カ所 一斉宣伝
きょうされん
「働く場に利用料を払うのはおかしい!」―。福祉サービスに原則一割の応益負担を求める障害者自立支援法の見直しを広く市民に呼びかけ、署名を広げようと五日、一斉宣伝行動が全国百二十五カ所で行われました。きょうされんが主催したもの。
東京・新宿駅西口では、関係団体や著名人らがリレースピーチしました。
日本初の知的障害者福祉施設を創設した石井筆子の生涯を描いた映画「筆子その愛」の監督・山田火砂子さんは、自身の子どもが重度の知的障害者です。「これからこの子たちがどうやって生きていくのか怖い」と応益負担を批判しました。
障害を持つ人も次々にマイクを握りました。東京都大田区の作業所に通う男性(41)は、「応益負担よりも、将来、両親から自立して生活できるような所得保障を考えてください。僕たちの意見をちゃんと聞いて僕たちの法律にしてください」と訴えました。
日本共産党の紙智子参院議員も駆け付け、障害者や家族の運動が、負担軽減策の検討など政府・与党を動かしつつあるとのべ、激励しました。
学生やサラリーマン、子連れの母親など多くの人が足をとめて署名や募金に応じました。宣伝には民主、社民両党の衆院議員も参加しました。