2006年12月5日(火)「しんぶん赤旗」
生保受給者の金着服
元「解同」幹部の元職員逮捕
京都市
生活保護受給者の預金八十万円を着服した疑いで京都府警捜査二課と上鴨署は四日、業務上横領容疑で、「解同」(部落解放同盟)田中支部元幹部の元市職員の酒井順一容疑者(51)を逮捕しました。
酒井容疑者は、北福祉事務所のケースワーカーとして勤務していた二〇〇四年五月に、担当する生活保護世帯の女性のキャッシュカードを無断で使い、八十万円を引き出していました。
日本共産党市議団(二十人)の山中渡団長は談話を発表し、元職員の着服事件は、全体の一部にすぎず、北区役所だけで総額四百九十二万円の横領が発覚し、前任地である東山区役所での生活保護費の不適切な扱いについても、全容が明らかになっていないと指摘。市が、横領発覚から二年以上たって停職処分にするなど、「解同」支部の幹部であった元職員に、異常な対応をしてきたことを、党市議団が厳しく批判してきたと指摘。次つぎと新たな事態が発覚する市職員の犯罪・不祥事について、ますます市長責任が問われると指摘し、「『解同』一部幹部の特別扱いの実態に真正面からメスを入れ、犯罪・不祥事を根絶するよう強く求める」と強調しました。