2006年12月5日(火)「しんぶん赤旗」
「造反」議員を復党
自民党が正式決定
国民6割の反対 無視
「有権者だまし」という強い国民の批判を無視して、自民党は四日、党紀委員会(笹川尭委員長)を開き、郵政民営化法案に反対し自民党を離党した保利耕輔氏、堀内光雄氏、野田聖子氏ら無所属の衆院議員十一人の復党を全会一致で認めました。これにより、同党所属の衆院議員は三百五人となります。
先に復党を認めた安倍晋三首相は同日の会見で、「最終的に総裁として責任ある判断をした」と開き直りました。党紀委の笹川委員長は復党決定後の会見で、「(復党する議員には)安倍総理がいわれている再チャレンジをやっていただく」などとのべました。
この問題では、マスメディアの各種世論調査で「復党に反対」は六割にのぼり、国民の批判が日増しに大きくなっています。テレビ朝日が四日、正式決定を前に発表した世論調査では、「造反議員を復党させるなら、改めて選挙をやり直すべきだ」と考える人が全体の六割以上に上りました。