2006年12月3日(日)「しんぶん赤旗」
柏崎刈羽原発データ改ざん
厳正な調査求める
連絡センター・党県委 東電に申し入れ
東京電力が新潟県の柏崎刈羽原発で一九九四年以降、冷却用海水の排水時の温度差の測定データを改ざんしていた問題で、原発問題を考える柏崎刈羽地域連絡センターと日本共産党県委員会は一日、同原発に厳正な調査を申し入れました。持田繁義センター代表、武田勝利参院選挙区候補、五位野和夫柏崎市議ら六人が参加しました。
参加者は、二〇〇二年に東電による多数のトラブル隠しが発覚した後、東電は信頼回復に向けトラブル隠しを排し透明性に努めることを県民に約束したはずだと強調。温度差データの改ざんが、〇二年の大失態の反省と対策を公表していた最中にも放置されていたことに驚きと心底の怒りを覚えると批判しました。
その上で、(1)この問題での調査は第三者機関によって厳正に行い、県民・市民が納得のいく説明をする(2)東電の他の原発でも同種のデータ改ざんが行われていることから総点検を行う(3)虚偽体質が恒常化していることで核燃料サイクル計画には参加しない―ことなどを求めました。
東電は、九八年の部内会議でデータ改ざんが話題にのぼっていたもののそのままになっていたことを明らかにしました。