2006年11月30日(木)「しんぶん赤旗」
教育基本法改悪に懸念
シンガポール英字紙社説
シンガポールの英字紙ストレーツ・タイムズ十七日付は、日本での教育基本法改悪についての社説を掲載し、安倍政権が「愛国心を法律で強制する」改定法案成立をめざしていることに強い懸念を表明しました。
社説は、「日本人の多くが懸念しているのは、この機会に安倍氏が愛国心を法律で規定しようとしていることだ。改定案は、日本の子どもたちに学校で愛国心の精神を養うのを強制するものだ」と述べています。
社説は、「国家が強いた天皇を中心とする愛国心は、戦前の軍事的行きすぎを導いた。日本の第二次世界大戦での敗北を招いた悲痛な記憶が、法改定への根強い反対の背後にある。基本法を変える国民的総意にはほど遠い」と述べています。
さらに社説は、「野党が主張するように」、高校生の歴史未履修や、いじめによる自殺の方が、「愛国心強制」よりもっと差し迫った問題だろうと述べています。