2006年11月29日(水)「しんぶん赤旗」
「防衛省」法案
あす採決で自公民合意
衆院安保委 共産党、強く反対
自民、公明、民主の三党は二十八日の衆院安全保障委員会の理事会で、三十日に「防衛省」法案を採決し、本会議に緊急上程して採決・衆院通過させることで合意しました。
この日、採決の日程をめぐって自民、民主両党の協議が断続的に開かれ、三十日午前に麻生太郎外相と久間章生防衛庁長官が出席して、非核三原則についての集中審議を行うことを決めました。
協議のなかで民主党は、「防衛省」法案が「本来任務」と位置付けているイラクへの自衛隊派兵を外すことや、防衛施設庁の談合問題のいっそうの情報開示などを要求。自民党は、イラク派兵を「本来任務」から外すことは「認められない」と回答しましたが、民主党は法案の採決日程に賛成しました。
日本共産党の赤嶺政賢議員は理事会で「法案の審議はようやく緒についたばかりだ。なぜ海外派兵を自衛隊の『本来任務』に位置付けるのか、省にする必要があるのか、政府はまともな答弁をしていない。徹底した審議が必要だ」と主張しました。