2006年11月28日(火)「しんぶん赤旗」
教基法通りの教育望みます
高校生が文科省要請
「いじめや競争教育に目をむけ、教育基本法は変えないで」と高校生たち十人が二十七日、文部科学省に要請しました。高校生の「しゃべり場」を前日に東京都内で開いた「うちらの声を届けよう」実行委員会と、参加した大阪高校生平和サークル「たこやきからピース」のメンバーです。
要請書は「教基法にある通り、『一人一人の人間的成長を大切にする』教育が行われることを心から望んでいます」とのべ、いじめや競争教育の是正、学費無償化を求め、「愛国心」の押しつけに反対しています。
大阪の高校生四人は「友人は学費のために大学をあきらめた。ぼくのクラスは入学時、四十人いたのに、今は十七人。教育予算を増やして」「テスト返しのときに先生から『隣のクラスより平均点が五点低いぞ』といわれる。苦しい」「中学で競争教育に耐えられず不登校になった」「『やらせ』質問や、生徒や教員の声を反映せずに強行採決する国をどう愛せばいいの」と訴えました。
東京都内に住むフリーターの女性(17)は「小一から高校中退するまでいじめを受けていました。どんなことで子どもが悩んでいるか考えてほしい」と語りました。
文科省の担当者は「教基法の法案での陳情で、初めて高校生から意見を聞いた」とのべました。
同日、高校生たちは国会議員に要請し、日本共産党の吉井英勝衆院議員と懇談しました。