2006年11月28日(火)「しんぶん赤旗」

大統領に左派コレア氏

米軍基地撤去など公約

エクアドル


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 【サンティアゴ(チリ)=松島良尚】二十六日に実施された南米エクアドルの大統領選決選投票で左派・国民同盟のラファエル・コレア元経済相(43)が勝利する見通しです。公式集計による判定には数日かかる可能性がありますが、同氏は同日、勝利宣言しました。

 コレア氏は、新自由主義反対を掲げ、米国との自由貿易協定の拒否、同国のマンタにある米軍基地の撤去、石油関連の多国籍企業との契約見直しなどを公約しています。

 決選投票の相手は、南米有数の大富豪で親米右派・制度的革新国民行動党のアルバロ・ノボア氏(56)。

 中央選管によると、開票率47・7%段階で、コレア氏は68・3%の票を獲得。ノボア氏の31・7%を大きくリードしています。一方、ノボア氏は自分が雇った調査会社による出口調査結果を示し、「勝利したのは私だ」と述べています。

 コレア氏は勝利宣言で、「人々が変化を望んでいるのは明らかだ」と述べました。同氏は、米国から自立した南米統合を強く支持し、ベネズエラのチャベス大統領との連帯を表明しています。

 今月初めには中米ニカラグアで左派の大統領が誕生しました。エクアドルの選挙動向は、自主的で国民本位の国づくりをめざす中南米の変革のうねりが相互に影響し合い、大陸規模の主流になっていることを改めて示しています。

 エクアドルは日本の四分の三程度の面積で、人口は約千三百万人。カトリック教徒が95%を占めます。


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