2006年11月27日(月)「しんぶん赤旗」
子どもに耳傾けよう
全教 いじめ自殺問題でアピール
子どもたちのいじめ自殺が相次いでいることについて、全日本教職員組合(全教)はこのほど、教職員や父母、国民に対して「いじめを克服し、子どもを人間として大切にする学校と社会へ、力をあわせてとりくみましょう」と訴える石元巌委員長のアピールを発表しました。
アピールは学校での教育活動が、子どもの願いを受けとめ、子どもの人権を大切にしたものとなっているかどうか「見直そう」と呼びかけています。そのために(1)子どもの声に耳を傾け、しっかりと聞き受けとめること(2)いじめの実態があれば率直に教職員のなかに出す(3)学校の中だけで抱え込まず、父母に率直に話す(4)文部科学省に教職員の配置などの条件整備を父母とともに要求する―と訴えています。
いじめ問題の温床について、「子どもを競わせ、追い立てる競争的な教育制度の問題があり、子どもたちに多大なストレスを与えている」と指摘。競争的な教育制度をただすことを文部科学省に要求し、全力をあげるとしています。