2006年11月25日(土)「しんぶん赤旗」
死因不明を「病死」扱い
プロミス 「借り手保険」で虚偽報告
大門議員要求に金融庁が調査
サラ金大手プロミスが「消費者信用団体生命保険」の実態について、金融庁が先に行った調査に対して誤った報告をしていたことが二十四日、明らかになりました。死因不明にもかかわらず「病死」扱いとして保険金を受け取っていました。
同保険は「借り手保険」ともいわれ、貸し手が保険料を負担し、借り手が死亡した場合に保険金を受け取って返済に充てる仕組み。金融庁が調査対象とした十七社の中で、プロミスだけが「全事例で死因が判明」と回答。同庁が再確認を求めた結果、誤った報告が発覚しました。プロミスは「社内管理の区分通りに金融庁に報告してしまった」(広報部)と、故意の虚偽報告ではないとしてます。
日本共産党の大門実紀史参院議員が要求し、金融庁が調査を実施。十月に発表した結果によると、二○○五年度にサラ金業者が受け取った死亡保険金は三百二億円で、うち14・2%の四十三億円が「自殺」によるものでした。
プロミスの誤りが発覚したことで、自殺を原因として受け取った保険金も額が増えることになります。