2006年11月25日(土)「しんぶん赤旗」
石原知事
「余人もって代え難い」
都事業 四男重用で開き直り
東京都の石原慎太郎知事は二十四日の定例記者会見で、同知事の肝いり事業「トーキョーワンダーサイト」(TWS)に四男・延啓(のぶひろ)氏を深く関与させているという日本共産党都議団の指摘について「人事の面では近しい人間に頼んでいる」とのべ、その事実を認めました。
石原知事は、延啓氏を参加させたことや、知人である今村有策氏をTWS館長に、その妻・家村佳代子氏を同青山館館長と同副館長に選任していることについて、「正常な手続き」だと主張。
延啓氏については「絵描きとして交際範囲もひろく、私は便利に使っている」「余人をもって代え難かったら、どんな人間でも使う」とのべました。家村氏については「あなたやりなさい」といったと語りました。
また、知事と作曲家との調整がつかずに東京公演が中止になった「能オペラ」について、延啓氏が作曲家を紹介することで始まり、知事が「シナリオを書いた」とのべ、二〇〇三年に延啓氏が公費(五十五万円)で海外出張したのは、版権問題での説得のためだったと語りました。
文京区のワンダーサイトに設置したステンドグラスの原画を延啓氏が描いたことについては「まあ、君やってみようって。数人に原案描かせたなかで息子のがましだったから、ぼくが選んだんじゃないが、館長以下が選んだ」とのべました。