2006年11月20日(月)「しんぶん赤旗」
教育基本法 審議は不十分
テレビで穀田議員
改悪案強行採決を批判
日本共産党の穀田恵二国対委員長は十九日のテレビ朝日系「サンデープロジェクト」に出演し、教育基本法改悪法案をテーマに、各党の国対委員長と議論しました。
穀田氏は、与党側が「百七時間を超える審議を行った」として、野党欠席のもとで改悪法案の衆院強行通過を正当化している点について、「十分な審議を要求したのは野党だ」として、国会のルールを破った与党の責任を批判。タウンミーティングでの「やらせ」問題や未履修、いじめ問題などをあげ、「審議は十分行われていない」と反論しました。
とりわけ、衆院特別委での強行採決について、「国民の意見を聞く公聴会の前日に採決を決めたり、公聴会の当日に採決を行ったことが過去にあったのか」とただしたのに対して、自民党の二階俊博国対委員長は、「現場の理事同士で議論したことだ」と繰り返すだけで、まともに答えることができませんでした。
穀田氏は、「国民の声を無視する与党の姿勢は一貫している。公聴会を単なるセレモニーにしている」と批判しました。
「やらせ」問題について穀田氏は、青森県では出席者の四割が県の職員だったり、「サクラ」をしていた人たちに謝礼金を支払った事例まで発覚していることを挙げ、「まさに偽造であり、つくられた世論だ。政府はこれまで、タウンミーティングでの理解を踏まえて法案を提出したと十一回も答弁しているが、『国民が改正を望んでいる』という前提自体が崩れた」と批判しました。
二階氏は「本当に恥ずかしいことだ。関係者は処分する」と述べましたが、処分の具体的な内容は触れませんでした。
穀田氏は、参院で審議に出席する条件として、与党の反省が必要だとした上で(1)国民の声をきちんと聞くこと(2)十分な審議を必要とする(3)与党単独での強行採決をしない―の三点を挙げました。