2006年11月18日(土)「しんぶん赤旗」
いじめ問題 参考人質疑
衆院青少年特委 高橋議員が質問
衆院青少年問題に関する特別委員会は十六日、全国で相次いでいるいじめ自殺問題で参考人質疑を行いました。
横浜市立末吉小学校の森徹校長、東京大学の本田由紀助教授、NPOチャイルドライン支援センターの清川輝基代表理事、子ども相談室「モモの部屋」の内田良子主宰(心理カウンセラー)の参考人四氏が意見陳述しました。本田氏は「(いじめは)がんばろう的スローガンで解決することではない。いじめを生み出す環境要因を排除すべきだ」と発言。清川氏は「子どもの権利条約の学習が一切行われていない。おとなが子どもの人権をきちんと見つめていない」と批判しました。
日本共産党の高橋千鶴子議員はいじめ自殺問題について「まさにおとなが試されている時だ」と主張しました。また、文部行政がくるくる変わり、通達や報告などに現場の教師が忙殺されているのではないかと質問。森氏は、国からの施策に「理解できない部分や追いつかない部分があり、矢継ぎ早の施策によって、教師は、やや『ゆとり』をなくしている」と語りました。
高橋氏は、不登校問題についても質問。内田氏は「(学校に)行かざるをえない子どもの方が多い。それらの子どもたちが事件・事故をおこしてしまう事態に追いつめられてしまう。いじめの加害と被害は表裏一体だ」と指摘しました。