2006年11月17日(金)「しんぶん赤旗」
豚肉脱税
輸入元、安倍首相側に献金
幹部逮捕の山水物産 6年で300万円
食肉卸大手「協畜」の百三十億円の巨額脱税事件にからんで、関税法違反容疑で幹部が逮捕された山口県下関市の食肉輸入会社「山水物産」から、安倍晋三首相が代表を務める自民党山口県第四選挙区支部が計三百万円の献金を受けていたことが、十六日分かりました。
本紙が情報公開で入手した同支部の収支報告書や山口県報によると、山水物産は二〇〇〇年から毎年五十万円を同支部に献金し、合計は昨年までの六年間で三百万円になります。
山水物産は、協畜が脱税した豚肉の不正輸入元になるなど、事件で重要な役割を果たしています。
民間の信用調査機関によると、山水物産は資本金一千万円の中小企業ですが、豚肉の輸入で、二〇〇三年九月期には百五十二億円を売り上げ、九千六百万円の利益を上げています。伊藤ハムとは長年の取引実績を持ち、毎年高収益を上げてきました。
本紙は両者の関係について、安倍首相側に文書で質問しましたが、「他党(機関紙を含む)からの質問には回答していない」という返答でした。