2006年11月17日(金)「しんぶん赤旗」
教育基本法改悪案
「今国会成立を阻止」
抗議集会 4野党が結束強調
与党が教育基本法改悪法案を衆院本会議で強行採決したことを受けて十六日、日本共産党など野党四党が国会内で緊急抗議集会を開きました。衆参の各党議員ら約四百人が参加。書記局長・幹事長らが壇上に並び「臨時国会での成立阻止という一致点で結束する」と強調しました。
日本共産党の市田忠義書記局長は「与党は(委員会の)公聴会で国民の声を聞く前に採決日程を提起し、そのまま強行した。公聴会は儀式にすぎないというのか。言語道断のルール破りだ。審議拒否というが、野党が求めた徹底審議を拒否したのは与党だ」と指摘。「たたかいはこれから。国民の運動とも手を結んで、あらゆる努力をする」と語りました。
民主党の鳩山由紀夫幹事長は「(いじめ問題で)二週間で子ども九人、校長三人が自ら命を絶った。この異常事態に、与党は平然と法案を通過させた。まったく理解できない」と発言。社民党の又市征治幹事長は「国民の関心が集まっているやらせ質問や未履修などの問題について、徹底解明を求めたわれわれの側にこそ大義がある」と訴えました。
国民新党の亀井久興幹事長は「国の基本にかかわる重要法案。内閣が替わったのだから提出し直すのが当然だ」などと話しました。