2006年11月15日(水)「しんぶん赤旗」

個人消費0.7%減

GDP外需頼み0.5%増

7−9月期


 内閣府が十四日発表した二〇〇六年七―九月期の国内総生産(GDP)速報値は、前期(四―六月)と比べ名目で0・5%増、物価変動の影響を除いた実質も0・5%増となりました。七期連続のプラス成長ですが、低成長で足踏みしています。年率に換算すると名目1・9%増(実質2・0%増)でした。

 個人消費が前期比0・7%減(同0・7%減)と失速し、成長率の足を引っぱりました。大企業は好決算を記録しているのに、賃金に還元されず、雇用者報酬が横ばいとなっていることが響いています。企業の設備投資も3・0%増(同2・9%増)と前期に比べ鈍化しました。

 一方、財貨・サービスの輸出は、米国への自動車輸出などが伸び4・8%増(同2・7%増)。今年最大の増加となり、成長率を押し上げました。外需頼みの経済成長となっています。

 民間住宅は0・8%増(同0・1%増)。公共投資は6・2%減(同6・7%減)でした。

 大田弘子経済財政担当相は同日の記者会見で「回復は確認された」としながらも、「消費がマイナスに転じたのは気になる」と述べました。

表

もどる
日本共産党ホーム「しんぶん赤旗」ご利用にあたって
(c)日本共産党中央委員会
151-8586 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-26-7 TEL 03-3403-6111  FAX 03-5474-8358 Mail info@jcp.or.jp