2006年11月12日(日)「しんぶん赤旗」
9条への思い交流
「医療者の会」2周年で講演会
精神科医の香山リカさんや金沢大学名誉教授の秋元波留夫さんら多くの医師・医学者が呼びかけ人となってつくる「九条の会・医療者の会」が十一日、発足二周年を記念して講演会を開きました。憲法改悪の動きが強まるなか、人の生命と健康を守ることを使命とする医療人として、憲法九条や二五条をはじめ、いまこそ憲法を生かすべきときだと約百人が参加しました。
呼びかけ人で佐久総合病院の色平哲郎医師らが九条への思いを語り合いました。
色平さんは「日本人の平和とはアジア人にとっては苦難の歴史だったことをもう一度考えないといけない。アジアの視点に立つことが大切になってくる」と話しました。
香山さんは「憲法を変えた方がいいと思っている人たちは日本という国を守るために変えないといけないと思っている人が多いと思う。私は憲法九条を変えないほうが戦争や戦闘状態が隅に追いやられると思う」とのビデオメッセージを寄せました。講演会には、吉田万三東京都知事候補も参加しました。