2006年11月9日(木)「しんぶん赤旗」
緊迫 教育基本法
人間の鎖 国会包む
自公の暴走許さぬと2300人
教育基本法改悪法案の強行を狙うなどの与党、自民党、公明党の“暴走”を許さないと八日夕、国会前に市民ら二千三百人が集まり、手をつなぎあう「ヒューマン・チェーン(人間の鎖)」で悪法反対をアピールしました。
国会議事堂に対面する衆院第一議員会館前から参院議員会館前までの歩道に、二重、三重に人の列ができました。魔女の仮装をした母親や法衣を着た宗教者の姿があり、上部団体の違いをこえた労働組合ののぼり旗がはためきました。
つないだ手を大きく頭上にあげ、「教育基本法改悪反対」「強行採決ノー」の唱和を繰り返しました。夕闇が迫るなか、キャンドルのあかりを点火。炎が議事堂に向かって揺れました。
教基法改悪をはじめ、少年法改悪、改憲手続き法、共謀罪に反対して市民らがリレートーク。呼びかけ人の暉峻淑子さん(埼玉大学名誉教授)は、国民にかかわる教育の問題について、「改正」の理由も示せないとのべ、「じっとしていられなくてはせさんじた」と発言。小森陽一さん(東京大学教授)は、「いま問われるのは教基法に基づく教育がおこなわれなかったことだ」とのべました。元教育委員や弁護士、全教の代表らが次々とマイクを握りました。
日本共産党の笠井亮、赤嶺政賢両衆院議員、社民党の議員があいさつしました。
行動は、教育基本法全国ネットワークや「許すな!憲法改悪・市民連絡会」、教育基本法「改正」反対市民連絡会など六つの市民団体が共同して呼びかけ人を募り、市民千四百人がこたえました。