2006年11月9日(木)「しんぶん赤旗」
イラク撤退支持過半数
マサチューセッツ州住民投票
ウィスコンシン州最大都市でも
【ワシントン=山崎伸治】米東部マサチューセッツ州の百三十九自治体で七日行われたイラクからの米軍の即時撤退を求める住民投票は、全体で52%の賛成多数となりました。八日付の地元紙ボストン・グローブ(電子版)は「イラク戦争反対の明白な抗議の声を伝えた」と報じました。
住民投票は、同州の州議会議員が「米大統領および連邦議会に対し、イラク戦争を速やかに終わらせ、すべての米軍部隊をイラクから帰国させることを求める決議に賛成するよう求める」ことの是非を問うもの。投票の結果は州議会議員を拘束するものではありませんが、議員に対する圧力となります。
住民投票を実施した百三十九自治体のうち、反対が多数となったのは六自治体にとどまりました。
同州西部八十四自治体で住民投票運動を組織したバーブ・シャルフォントさんによると、空軍ウェストーバー基地を抱える町チコピーでは、62%が賛成。保守的な町でもイラク撤退の声が広がっていることが示されました。
中西部ウィスコンシン州では七日、四月に続き十自治体でイラク撤退の是非を問う住民投票が行われました。地元からの報道によると、同州最大都市ミルウォーキーでは、開票率86%の段階で賛成が72%だったほか、七自治体で賛成が多数となりました。