2006年11月9日(木)「しんぶん赤旗」
左派オルテガ氏当選
大統領選 中米変革の波広がる
ニカラグア
【マナグア(ニカラグア)=松島良尚】中米ニカラグアの大統領選は七日、開票率91・48%で、左派・サンディニスタ民族解放戦線党のオルテガ元大統領(60)が38・07%を獲得、二位に約9ポイントの差をつけて当選しました。
任期は五年、来年一月に就任します。
オルテガ氏は十六年ぶりの返り咲きです。新自由主義に反対し、米政府のかつてない選挙干渉を打ち破っての勝利です。自主的な国づくりをすすめる南米の変革の波は中米にも確実に広がっています。
オルテガ氏は当選確定後、「相互理解、対話、相違の中での合意づくり、和解にもとづく国づくり」を強調しました。
ニカラグアは人口五百四十八万の小国。中南米でハイチに次ぐ貧困国です。オルテガ氏は、貧困対策を最重点に掲げ、国際通貨基金(IMF)が押し付ける構造調整政策の見直しなどを主張しています。