2006年11月4日(土)「しんぶん赤旗」
赤旗まつり4年ぶり開幕 楽しく交歓、元気わく
輝け憲法 世界に発信
秋晴れ 7万人
待ちに待った四年ぶりの第三十九回赤旗まつり。憲法公布六十年の三日、会場の東京都江東区の夢の島公園は、小春日和のもと、楽しい語らい、笑顔があふれ、全国から集まった七万人の交流の場となりました。中央舞台やメインアリーナ、青空寄席など初日から大勢が詰めかけ、全国物産模擬店なども終日にぎわいました。
初日の中央舞台のオープニングは、特製の「(憲法)九条ベスト」姿で登場した歌手のきたがわてつさん。聴衆も歌にあわせて大きな手拍子でこたえます。奥原紀晴実行委員長(赤旗編集局長)は、「みなさん自身が主役、みんなでつくりあげるまつりです。立派に成功させたい」と開会宣言しました。
地方からバスなどできた人たちが続々とつめかけ、例年より広い会場も人、人、人でぎっしり。
「赤旗まつりは初めて」という鹿児島市の女性(23)は車いすで会場をまわり、「人の数の多さがすごい。不破さんの話を楽しみにしてきました。五日まで全部まるごと楽しみたい」と声をはずませます。
「いま世界がおもしろい」と題した不破哲三さんが語る「科学の目」講座には、会場のBumB東京スポーツ文化館メインアリーナに若者からお年寄りまで通路にあふれる約三千人の熱気が。東京都北区の男性(24)は「すごくおもしろかった。テレビとかでは聞けない話で、日本の外交がいかにダメかということが印象に残った」と語ります。
中央舞台の徹底討論「憲法九条と世界・日本――憲法公布六十年」では、四人の出演者が、憲法九条の先駆性と平和への思いを縦横に語り、安倍首相の改憲のたくらみを批判しました。
韓国から初参加のコーラスグループ「サム・トゥッ・ソリ」の「一緒に行かなくても」の曲を、舞台をとりまく聴衆も「みんな、みんな同じ道」と、声をあわせ歌います。リーダーのソン・ビョンフィさんが「憲法九条は世界の宝物」と語るとわれんばかりの拍手が。
社会変革の情熱を力強く歌う曲に合わせ、孫(2っ)といっしょに踊っていた徳島市の女性(55)は「毎回、赤旗まつりは楽しみにしてきた。韓国ドラマは見る機会がなかったけど、彼らの音楽はすばらしかった。感動しました。きびしい世の中、赤旗まつりは楽しくて大事な場だと思う」と話していました。