2006年11月2日(木)「しんぶん赤旗」
厚生年金病院 存続を
著名26氏が緊急アピール
第2次分
政府が年内にも厚生年金病院の整理合理化計画を策定する見通しのなか、「厚生年金病院と保養ホームの存続・充実を願う連絡会」と「厚生年金病院の存続運動情報連絡センター」は、「あなたとあなたの家族が、いつでも安心・安全の医療を受けられるように」と、このほど著名人の緊急アピール(第二次)を発表しました。
「総合的リハビリテーションや小児医療、救急医療など、安全・安心の地域医療を担う厚生年金病院の公的存続を!」と題するもので、よびかけ人は作家の山崎豊子さんや映画監督の山田洋次さんら著名な二十六氏。昨年六月に著名十九氏がよびかけ人としておこなったアピールに次ぐものです。
アピールは、全国の厚生年金病院は、「地域に深く根付き、二十四時間体制の救急医療や小児医療、地域リハビリテーションを担いながら健全経営を維持し、地域の安全・安心を支えている」「全国の障害者や難病患者が人間らしく生きる力と希望を取り戻すための貴重な医療・保健システムとなっている」と指摘。その充実の必要性を訴えています。
また、「永年つちかってきた高度の医療とそれを支えるシステム、人材は、一度離散したりして失われてしまえば回復不能であり、日本の医療と国民にとって大きな損失です」として、「公的病院を守るために力を貸してください」とよびかけています。
よびかけ人(敬称略)は、磯崎新(建築家)、桂南光(落語家)、高野悦子(評論家)、筑紫哲也(ジャーナリスト)、濱中おさむ(プロ野球選手)、林真理子(作家)、森まゆみ(作家)、橋本大二郎(高知県知事)ら二十六氏。