2006年11月2日(木)「しんぶん赤旗」
「河野談話を踏襲」
「従軍慰安婦」問題で総務相
吉川議員質問に
日本共産党の吉川春子議員は十月三十一日の参院総務委員会で、「従軍慰安婦」問題に対する菅義偉総務相の認識をただしました。
二十六日の衆院総務委員会で菅総務相が、宮沢内閣時代に「慰安婦」問題でおわびを盛り込んだ河野官房長官談話について、「安倍総理もこのことを認めているので、これに従う」と答弁しました。しかし、同相は「日本の前途と歴史教育を考える若手議員の会」発行の本の中で、「慰安婦」の強制連行や軍の関与を否定しています。
吉川議員はこの矛盾を指摘したうえで、政府の公文書でも軍の関与は明らかであることを示し、「『我々は歴史研究、歴史教育を通じて…同じ過ちを決して繰り返さないという固い決意を改めて表明する』とした河野官房長官談話の考えに異議はないか」と迫りました。
菅総務相は「談話は踏襲する」と答弁しました。