2006年10月31日(火)「しんぶん赤旗」

志位さんの質問 東京・足立

お母さんは こう聞いた

子のストレス 何とかしないと

　いじめ、学力テストなど学校現場の実態を示して教育基本法改悪案の問題性を追及した三十日の衆院特別委員会での日本共産党の志位和夫委員長の質問。東京都足立区の母親たちに感想を聞きました。

　中学一年生の長男を持つ母親は「抑うつの子どものグラフにびっくりしました。こんなに子どもにストレスがあるんですね。いじめる子どもがストレスを持っている。それを何とかしないと」といいます。

　小学校六年生と三年生の子の母親は「私の子どもの学校でもいじめは毎年のようにあって、学年集会をやったり、クラスで話し合いをやったりしています」といいます。「半減とかの数値目標を設けて評価するやり方では、先生が生身の子どもの実態に合わせて自由に対処したり、先生同士が話し合って解決方法を考えるということができなくなってしまう」と政府のやり方を批判します。

　足立区は学力テストの結果を学校ごとに公表。志位さんが指摘したように、テストの点数を上げるために過去の問題を「プレテスト」として何度もやらせている学校もあります。「近くの学校では成績が十番以内になったといいますが、そのためにプレテストを六回もやったそうです。でもそのために授業がつぶれるんです」

　ある男性（６７）は孫が来年小学校に入ります。「学力テストのために子どもの自由が奪われてしまう。教育基本法にもとづいた教育にこそするべき」と話していました。