2006年10月31日(火)「しんぶん赤旗」
ルラ大統領が大勝
決選投票 中南米変革の流れ続く
ブラジル
【メキシコ市=松島良尚】二十九日投開票のブラジル大統領選決選投票で左派・労働党の現職ルラ大統領(61)が有効投票の60・8%、五千八百二十七万票を獲得、得票率39・2%の野党・ブラジル社会民主党のアルキミン前サンパウロ州知事(53)に大差をつけ、再選を果たしました。二期目は来年一月からの四年です。
決選投票では、米国支配からの自立と国内の社会福祉・貧困対策の成果と継続を訴えたルラ氏に対し、米国が進める米州自由貿易圏(FTAA)構想支持のアルキミン候補が対決。ルラ氏の圧勝は中南米で続く左派政権への変革の流れを示す結果となりました。
現地の報道によると、首都ブラジリアやサンパウロなどで、数千人の支持者が与党・労働党の赤旗をふり、「ルラ、ルラ」と唱和しています。
ルラ氏は当選確定後の記者会見で、「賢明なブラジル国民の勝利だ。国民は生活がよくなったと感じている」と強調。「この政権は貧困層を優先する」と明言しました。
ルラ氏はまた、この間の財政再建などの実績にもとづき、来年から経済成長5%以上を実現すると公約しました。地域統合に向け、南米南部共同市場(メルコスル)を引き続き強化する方向も改めて示しました。
志位委員長が祝辞
日本共産党の志位和夫委員長は三十日、ブラジルの大統領選挙で再選されたルラ大統領にたいし、祝辞を送りました。祝辞の全文はつぎの通りです。
ブラジル連邦共和国大統領 ルイス・イナシオ・ルラ・ダシルバ殿
今回の大統領選挙で、あなたが前回四年前よりも国民の支持を強めて再選を決めたことに、心からの祝意を送ります。
私たちは、ラテンアメリカにおける経済の民主化、米国支配からの自立を求める「新しい変革のうねり」とその中で貴政権が果たしている重要な役割に注目してきました。二期目を迎える貴政権が、選挙で示されたブラジル国民の意思にそって、経済の成長とともに国民の生活と権利の向上をめざす政治の推進や、ラテンアメリカと世界の途上国の共同を重視した、平和と公正な国際秩序をめざす課題などでさらに大きな成功を収められることを期待しています。
あなたがたと私たちの友好と連帯の関係が今後発展することを希望しています。
二〇〇六年十月三十日
日本共産党中央委員会
幹部会委員長 志位和夫