2006年10月28日(土)「しんぶん赤旗」
いじめ隠し究明めざす
福岡中2自殺 石井副委員長、遺族と懇談
福岡県筑前町立三輪中二年の男子生徒(13)がいじめを苦に自殺した問題で、日本共産党の石井郁子副委員長(党文部科学部会長)・衆院議員は二十七日、亡くなった生徒の家庭を弔問し、遺族の両親と懇談しました。高瀬菜穂子福岡県議が同席しました。
石井議員は、祭壇に飾られた生徒の遺影に手を合わせて黙とう。党のいじめ問題についての提言などを手渡し、「このような事件を二度と起こしてはならない、との思いで駆けつけました」と話しました。
両親は「人権を守らなければいけない先生が子どもの差別化をしている。なぜこのようなことが起こるのか」と時折、言葉を詰まらせながら切々と訴えました。
「行政への要望は」との問いに、母親は「いじめの実態をきちんと把握してほしい。現場で、教師はいじめの発覚を避ける傾向がある」と声を震わせます。
父親は、町教育委員会の調査委員会がいまだ立ちあがらず、メンバーも知らされないことに、「いじめの隠ぺいをはかっているとしか思えない」と悔しさをにじませました。
石井議員は「いじめを隠していること、隠そうとしていることは大変問題です。国会でも事件の真相解明をすすめるよう党も力をつくします」と手を固く握りながら話しました。