2006年10月26日(木)「しんぶん赤旗」
国会発
「自民党席に移ったら?」
民主の改憲発言に与党“声援”
「自民党席に移ったら」。民主党議員に向かって、与党席からこんな“声援”が飛ぶ場面がありました。二十五日の衆院外務委員会で、民主党の吉良州司議員が質問に立ったときのことです。
吉良氏は、冒頭、「日本人みずからの手で自主憲法をと訴え続けている民主党の吉良州司でございます」と自己紹介。これに、自民党席から“声援”が送られたのでした。
「日本人みずからの手で…」というのは、安倍晋三首相のいう「私たち自身の手で新しい憲法を」という改憲の主張と、フレーズまでそっくり。
この日の衆院外務委員会の議題は、「ODA(政府開発援助)改革」。改憲とは、なんの関係もありません。なのに、自己紹介として、安倍首相と同じ「改憲議員」だと自慢する――。
委員会室は、笑いに包まれましたが、吉良氏自身は苦笑いの表情をうかべただけでした。(田)