2006年10月25日(水)「しんぶん赤旗」
改憲手続き法案は26日
衆院特理事懇 質疑入り決める
共産党は反対
衆院憲法調査特別委員会の理事懇談会が二十四日開かれ、委員長、与党、民主党の理事で、改憲手続き法案(与党案、民主党案)について二十六日に委員会質疑に入ることを決めました。日本共産党の笠井亮議員は、二十六日の質疑入りに反対しました。
笠井氏は、(1)両法案は、九条改憲の条件づくりがねらいであること(2)北朝鮮核実験問題をめぐり国際社会が一致して平和的外交的努力を強めている最中であり、日本での周辺事態法論議、核武装発言に続く、改憲手続き法案の審議促進は、まさに安保理決議が「慎む」ように求めた「緊張を激化させる可能性がある」行動にほかならないこと―を指摘しました。
自民党の保岡興治筆頭理事が、「より密度の濃い議論をするため」などとして、「小委員会」の設置を再提案しました。
笠井議員は、「あなた方は、『議論を分散させないため』とも語っていたが、理由にならない。審議は、本来委員会でやるべきことだ。小委員会設置のねらいは、審議促進にほかならない」と小委員会設置に反対しました。
小委員会について、民主党の理事は賛意を示しましたが、社民党議員は「持ちかえって検討する」などと表明したため、二十六日朝の理事会で再度協議することになりました。与党側は、同日の特別委員会で設置を強行しようとしています。
二十六日の同特別委員会では、与党案、民主党案の趣旨説明、各党からの質疑が行われ、NHKが中継する予定です。