2006年10月23日(月)「しんぶん赤旗」
「つくる会」元会長ら新団体立ち上げ
首相の「教育改革」支援
「新しい歴史教科書をつくる会」元会長の八木秀次氏を理事長とする民間団体「日本教育再生機構」が二十二日、正式発足しました。同日、発足記念行事として都内で開いた「民間タウンミーティング」で、同氏は「安倍政権の教育再生は私たちの構想と多くの共通点がある」と、安倍首相の「教育改革」を支援する立場を表明しました。
八木氏はまた、政府の「教育再生会議」ついて「これで教育改革ができるのか不安に思う方も含まれている」とのべ、「官邸主導の改革を民間が支えなければならない」と強調しました。
同機構は、「伝統文化の継承」のための教科書・副教材づくり、ジェンダーフリー教育や性教育の「是正」などを掲げ、「これまでつながりのなかった団体が連携して大きな運動を起こす」(八木氏)ことを目的にしています。役員には、改憲団体「日本会議」の関係者や「つくる会」元役員らが多数就任。「日の丸・君が代」の強制を推進した東京都の古賀俊昭、土屋敬之両都議と米長邦雄教育委員、「つくる会」の小林正・現会長も名を連ねています。
「タウンミーティング」では全国学習塾協会の伊藤政倫副会長が学校民営化論を展開。山谷えり子・首相補佐官がメッセージを寄せました。