2006年10月23日(月)「しんぶん赤旗」
変えちゃダメ 教育基本法
大型ビジョンでのCM開始
東京・渋谷
若者でにぎわう東京・渋谷の街角大型ビジョンに二十二日、教育基本法改悪反対のCMが流れ始めました。広告主は、広範な市民でつくる「教育基本法改悪反対・『多彩な意見広告』の会」。放映初日、大型ビジョンの見えるハチ公前で、「画面を見てください」と宣伝カーから訴えました。
「子どものための教育から、お国のための教育へ」のナレーションとともに、「大日本帝国海軍」の軍帽をかぶった少年の映像が流れます。アニメ「ドラえもん」の着ぐるみや魔法使いの衣装を着た二十五人がイラスト入りのビラを配り、「♪百人に一人のエリートと九十九人の兵隊さん」と替え歌で訴えました。
立ち止まって話を聴いていた大学生は「一般メディアは全然伝えないけど、(インターネットの)サイトで教育基本法改定に反対する運動がおきているのは知っていました。『愛国心』とか、政治介入とか、いろいろ問題がありそう。ぜひ勉強したい」と語っていました。
宣伝カーからは、「私はごく普通の主婦。こんな場所から訴えるのは初めてです」と会員たちが次々と訴えました。意見広告呼びかけ人の一人、埼玉大学名誉教授の暉峻淑子さんは「子どもたちは千差万別の能力を持っている。誰一人切り捨てないで育てたいというのが私たちの願い。だから教基法を変えてはならない」と語りかけました。
会は竹下景子さん(女優)や梅原猛さん(哲学者)ら十三氏が呼びかけ人となっています。渋谷での放映は、一時間に四回、十一月十二日まで実施します。「日刊ゲンダイ」にも意見広告を掲載することにしています。