2006年10月19日(木)「しんぶん赤旗」
教育に格差つくるな
教育基本法改悪反対 千人が請願デモ
市民団体 国会前に座り込み
「教育基本法改悪に反対します」「政府は北朝鮮へ平和的外交的努力をつくせ」―。色とりどりのプラスターや横断幕を手に労組や市民団体の約千人が十八日、国会に向け請願デモをしました。
国民大運動実行委員会と中央社会保障推進協議会、安保破棄中央実行委員会、教育基本法改悪を許さない各界連絡会がよびかけ、デモ終了後、国会前で座り込みました。
デモ出発に当たり、全日本民医連、全教、JMIU(全日本金属情報機器労組)の代表がマイクを握りました。「国会で教基法の審議入りが狙われ、たたかいはいよいよ正念場だ」「教基法改悪の狙いは政府にものいわない人間の育成にある。絶対に阻止しよう」と訴えました。座り込みでは、全商連の国分稔会長が「これ以上の国民への痛みは許さない」と決意を語りました。
「JMIU横河電機支部」ののぼりを掲げた里口冨美子さん(65)は「教基法が改悪されれば、子ども同士の競争がますます激しくなり、『あなたは競争に負けたから』と非正規雇用になる若者も増えると思います。職場では、非正規が増え、成果主義で賃金が二十数万の年配の社員も出ています」と語っていました。
和教組有田支部(和歌山県)の貴志武書記長(55)は「教基法改悪を許さないと、郡内で各団体とともに六万枚のビラを配布し、スーパー前で五百人と対話してきました。悪法は絶対に通させない」と語りました。
日本共産党からは、井上哲士参院議員があいさつをしました。