2006年10月19日(木)「しんぶん赤旗」
共謀罪と人権考える
日弁連が市民集会
共謀罪新設に反対している日本弁護士連合会は十八日夜、東京都千代田区の弁護士会館で、「共謀罪と弁護士の警察に対する依頼者密告制度―犯罪対策と人権のバランスを考える」と題する市民集会を開きました。これには、市民など百人以上が参加しました。
集会には、国会から日本共産党の仁比聡平参院議員、民主党の平岡秀夫衆院議員、社民党の保坂展人衆院議員が出席。三氏は綿密な調査で、都合の悪い事実を隠してきた外務省や法務省のウソを明らかにしてきた日弁連の奮闘に感謝するとともに、衆院補選が終わったら共謀罪の審議入りを一気に持ち出すのではないか、という緊迫した国会情勢を報告しました。
また、海渡雄一弁護士をコーディネーターに、角川新書『監視カメラは何を見ているのか』で、共謀罪の危険性を警告したジャーナリストの大谷昭宏氏と大阪市立大学教授の桐山孝信氏がパネリストとして共謀罪と、弁護士に依頼者の秘密を警察に密告させようというゲートキーパー法案について討論しました。