2006年10月14日(土)「しんぶん赤旗」
高金利反対リレー出発
埼玉 秩父
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「百二十年前に果たせなかった高金利引き下げを国会へ」「皆の衆、加勢しろ!」。秩父事件の舞台となった埼玉県秩父市の椋(むく)神社から十三日、高金利引き下げを求めるマラソンリレーがスタートしました。高金利引き下げ全国連絡会埼玉実行委員会の主催です。
悪徳の金貸しや政府の悪政を批判し、貧民の救済を訴えて一八八四年に起きた日本近代史上最大の農民蜂起「秩父事件」にならったもの。サラ金の高金利引き下げを求め、弁護士や司法書士、サラ金被害者らのべ百人が四日間かけ、東京の日比谷公園までの約百五十キロの区間、陳情書をリレーします。
秩父事件を再現した映画「草の乱」のように、はかまにたすき、草履姿で境内に登場した走者たち。第一走者の一人、同実行委員会委員長で埼玉弁護士会の久保田和志弁護士は「秩父事件をたたかった農民たちから気迫をもらい、不当な金利引き上げを許さない民意を広げるためにリレーを企画した」と話しました。