2006年10月13日(金)「しんぶん赤旗」
高額電話機リース110番
相談ひっきりなし
千葉
千葉県内の弁護士、司法書士らでつくる多重債務対策会議(代表・拝師徳彦弁護士)が十二日におこなった「電話機リース一一〇番」には、「これまでの電話機は使えなくなる」などの詐欺的手法で七十―八十万円もの高額電話機のリース契約を結んでしまった企業主などから六十五件の相談が寄せられました。
この日、昼のテレビニュースで紹介されたこともあり、午後からは県外からも電話が殺到し、被害の深刻な広がりが示されました。
悪質なケースには、電話機の訪問販売業者などが「ひかり通信にすれば電話代が安くなる。そのためには今の電話機を替えなければならない」などと虚偽の説明を行い、高額でリースさせる例も。しかも、高額のリース料を払いながらも、電話料金が安くならないケースがほとんどです。
この日の相談では、別々の業者に交替で狙われるなど、悪質業者同士で「顧客情報」を流しあっていることが推測されるケースもありました。
同対策会議では「電話機リースは、クーリング・オフの対象外である事業者を狙うのが特徴だが、昨年の経済産業省通達で条件によっては適用される場合もある。数万円で購入できる電話機で数十万円のリースが横行しているわけだから、緊急に立法・行政の対応が必要ではないか」と話しています。