2006年10月12日(木)「しんぶん赤旗」
中国マルクス主義研究院と日本共産党代表団、会談始まる
科学的社会主義の基本問題で意見交換
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不破哲三常任幹部会委員・党付属社会科学研究所所長を団長とする日本共産党代表団は、十一日、日本共産党本部で、中国社会科学院マルクス主義研究院の侯恵勤副院長を団長とする理論代表団と会談し、科学的社会主義の基本問題について率直で真剣な理論交流をおこないました。会談は終日おこなわれました。
日中両共産党間の理論交流は、昨年末以来、東京と北京でおこなわれていますが、社会科学のアカデミーの中で中核的な役割を果たしている学術団体との理論交流は今回が初めてです。
はじめに、不破団長は、日本共産党のマルクス主義(科学的社会主義)研究がどういう内容と態度ですすんでいるかについて、総論的な発言をおこないました。その中で、マルクス主義が学説としてもつ普遍性を指摘しながら、日本共産党がマルクス・エンゲルスを“歴史の中で読む”姿勢をすべての側面で貫いていることを強調し、レーニンの理論活動の総決算的な検討をおこなった経緯とそこからのいくつかの結論について紹介しました。
つづいて、侯団長が、今日の動向にも触れながら、中国におけるマルクス主義研究の現状と到達点に言及しました。また荘前生副院長が補足の発言をおこないました。その後、双方が関心をもつ各論についての意見交換に移りました。その中で、中国側の質問に答えて、不破団長が、中国の社会主義建設の現状をどう見ているか、日本共産党の掲げる資本主義の枠内での民主主義的な改革について語りました。
会談には、日本側から、不破所長のほか、緒方靖夫副委員長・国際局長、山口富男幹部会委員・社会科学研究所副所長、田村一志中央委員・宣伝局次長らが出席、中国側からは侯団長、荘副院長のほか、鄭萍研究員補佐が出席しています。