2006年10月8日(日)「しんぶん赤旗」

例外なく金利下げを

西日本キャラバン終結


 高金利引き下げ全国キャラバン西日本ルート終結を記念して七日、高金利の引き下げを求める広島県民集会(同実行委員会主催)が広島市の平和記念資料館メモリアルホールで開かれ、約三百人が参加しました。

 基調講演した全国クレジット・サラ金問題対策協議会事務局長の木村達也弁護士は、サラ金利用者が全国で千四百万人にのぼり、大多数が年収二百万円以下だと紹介し、「多重債務に陥るのは貧困が原因」と指摘しました。高金利を温存する自民党の貸金業規制案を通させないよう「各地で運動を広げてほしい」と呼びかけました。

 県内に住む男女二人が高金利被害の体験を涙ながらに報告。日本のサラ金進出が進む韓国の自己破産経験者は、韓国でも日本と同様の過酷な取り立てが行われていると語りました。

 自民党案の取りまとめ役をした増原義剛衆院議員はあいさつで、利息制限法以上の金利を認める「特例」は小額・短期に限っているとのべるとともに、「あまりにも理不尽な規制は憲法違反になる」と、貸金業者擁護に終始しました。

 参加者は、一切の例外なき金利引き下げを実現するために最後までたたかうとした集会アピールを採択。「サラ金は金利を下げろ」「国会は金利引き下げを行え」と訴えて繁華街をデモ行進しました。


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