2006年10月7日(土)「しんぶん赤旗」

中東和平 国際的行動すぐに

大統領経験者ら135人

会議開催などを提唱


 世界の紛争の予防と解決に向けて提言を行っている非政府組織(NGO)「国際危機グループ」(ICG)=本部ブリュッセル=は四日、中東がいま「最も危機的な時期」にあるとして、アラブ・イスラエル紛争を終結させる緊急の国際的行動を呼びかけた声明を発表しました。

 声明には数十人の大統領経験者、七人のノーベル賞受賞者を含む百三十五人が署名しています。

 署名者には、米カーター、独ワイツゼッカー、韓国の金大中、フィリピンのラモス、旧ソ連のゴルバチョフ各氏ら大統領経験者、南アフリカ共和国のツツ大主教(ノーベル平和賞受賞者)、アラタス・インドネシア元外相、ブレジンスキー米元大統領補佐官(国家安全保障問題担当)、緒方貞子・元国連難民高等弁務官らが加わっています。

 声明は、包括的和平合意の概要で一致し、詳細を詰める交渉を準備するための国際会議の開催を提唱。行動が「一日遅れれば、それだけ平和的・永続的解決の展望は損なわれ」、紛争から生じる怒りに乗じる「世界の過激主義者を利するだけだ」と指摘しています。

 また、パレスチナでの統一政府樹立と援助再開、イスラエルとパレスチナの指導者間の協議再開を支持するよう訴えています。

 声明はライス米国務長官の中東歴訪に合わせて発表されました。


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