2006年10月3日(火)「しんぶん赤旗」
教育基本法守れ 全教キャラバン
「先生えらい」と生徒署名
長崎・福岡 宣伝に反響
「先生、ぼくらのためにやってくれてるのか。えらいな」。高校生たちが、こういって教育基本法を守ろうの署名をしていきます。教職員の労働組合である全教がすすめている全国教育キャラバンは、各地で反響をよんでいます。
二日には午前八時から福岡市内四カ所で訴え、県・市教育委員会を訪問、懇談しました。一日、九月三十日は長崎県内をキャラバン。大村市駅頭では、長崎高教組の組合員など三十人が署名への賛同をよびかけました。高校の教職員の訴えに、駅を利用する高校生や卒業生をはじめ七十七の署名が寄せられました。
全教の東森英男書記長、佐藤理河執行委員、長崎高教組の吉岡賢委員長が次々に訴えます。
「改悪案は、『教育は不当な支配にふくすることなく』という言葉や、教員は全体の奉仕者であるという言葉を削除し、教育の目的に国を愛する態度などをおしつけています。教育は父母、国民と教職員がいっしょにつくるものです」(東森さん)
「広がる社会の格差を、教育にもちこみ、子どもを競争にかりたてるのが教育基本法改定案の中身です」(佐藤さん)
「子どもたちを戦争にかりたてたかつての教育に逆戻りをさせてはいけません」(吉岡さん)
一日は、長崎市、佐世保市内で行動しました。長崎市夢彩都前では長崎高教組、私教連、新日本婦人の会の約二十人で宣伝しました。新日本婦人の会の代表は「教育基本法には子どもたちにやってあげたいことがたくさんつまっています。国を愛することを押しつけるのではなく、私たちが地域の子どもたちを大切に育てていくために改悪をストップさせましょう」と訴えました。
佐世保市島瀬公園では、長崎高教組、高退教や新日本婦人の会の十二人が教育基本法改悪法案の廃案を訴えるビラ六百枚を配布、署名を訴えると百八十六の署名が寄せられました。
高校生や親子づれが「頑張ってください。応援しています」「先生、こんなことして、やっぱりえらいなぁ」とサインしていきました。