2006年10月2日(月)「しんぶん赤旗」
落語でも教育基本法守ろう
父母・教師ら2100人
山口
教育基本法の改悪は許さないと「子どもと教育の未来をひらく・10・1県民のつどい」が一日、落語家の笑福亭福笑さんを迎え、山口県山口市の維新公園野外音楽堂で開かれ、県内各地からバスを連ねて、二千百人が参加しました。
教職員団体でつくる教職員組合山口県協議会(藤永佳久議長)が主催したものです。
藤永議長は「いまの教育基本法は、人間への限りない信頼と愛情、そして希望に満ちあふれている。この教育基本法を変えようとしている人たちは、法案に『愛国心』を盛り込み、『お国のために命を投げ出す』教育をやろうとしている」と批判。
「しかし親たちは、『ゆっくりわかるまで教えてほしい』と望んでいる。こうした願いに応えるには、三十人以下学級の実現、就学援助や奨学金制度の拡充、教育費の父母負担の軽減が求められている」として、「憲法・教育基本法について学び、話し合いの輪を広げていこう」とあいさつしました。
笑福亭福笑さんは「今、教育現場が危ない」と題した落語を語り、教育現場の実情や教育基本法の大切さを訴えました。関西なまりの語りに会場から幾度も笑いが起きていました。
父母、弁護士、高校教員など四人がリレートークを行い、母親の女性は「親として、学校が楽しいところ、勉強がわかるところであってほしいと願っている。できる子、できない子と振り分けるのではなく、子どもの人権が大切にされる教育をしてほしい」と語りました。
憲法・教育基本法を守り生かす大きなうねりをつくろうとのアピールを採択。集会終了後、市内をパレードしました。