2006年9月29日(金)「しんぶん赤旗」
神政連が多数推薦
安倍新政権の閣僚
安倍晋三首相をはじめ閣僚の多数が昨年の総選挙で「靖国の英霊に対する国家儀礼の確立」などを掲げる神道政治連盟(神政連)の推薦を受けて当選していたことがわかりました。
神政連は一九六九年に結成。「誇りの持てる新憲法の制定」などに取り組むとしています。
昨年九月の総選挙で神政連中央本部(神社本庁内)は、百六十五人の候補を「中央本部推薦」とし、うち百五十七人が当選したとして、リストを公表しています。
この中には安倍首相のほか、菅義偉総務相▽麻生太郎外相▽伊吹文明文科相▽柳沢伯夫厚労相▽甘利明経産相▽塩崎恭久官房長官▽高市早苗沖縄北方担当相▽山本有二金融相▽佐田玄一郎行政改革担当相の名前が並んでいます。閣僚以外でも、自民党の中川昭一政調会長が名を連ねています。
神政連中央本部は推薦基準として「自主憲法制定」「『愛国心』『宗教的情操の涵養(かんよう)』を踏まえた教育基本法の改正」などの項目を挙げ、「公約として積極的に取り組んでいただける候補者を推薦した」としています。