2006年9月29日(金)「しんぶん赤旗」
米原潜放射能漏れ事故
市民ら厳重に抗議
神奈川・横須賀
米海軍・横須賀基地(神奈川県横須賀市)で米原子力潜水艦ホノルルが放射能漏れ事故を起こしていた問題で、原水爆禁止神奈川県協議会、米原子力空母の横須賀配備を阻止する三浦半島連絡会は二十八日、同基地に対して厳重に抗議し、真相究明を急ぎ、ただちに公表するよう抗議文を手渡しました。
日本共産党の、はたの君枝参院選挙区候補(前参院議員)もかけつけ、真相究明と事実の公表を求める党県委員会の申し入れ書を手渡し、「原子力空母の横須賀配備となれば、ますます県民、市民が危険にさらされることになる。原子力空母の配備計画は撤回すべきです」とのべました。
参加者は「横須賀への原潜入港を中止せよ」「原子力軍艦は安全でないことが今回の事故で証明された」と抗議しました。
参加した非核の政府を求める会常任世話人の今野宏氏(物理学者)は「天然にはないコバルト60とコバルト58が出てきたことで、放射能漏れの原因が原子炉そのものにあることは明らかです。また、これまでの検査が、原子核の種類を特定する測定ではなかったことから、これまでも出ていた可能性もあります」と話しました。